CEATEC JAPAN2017「JEITA AVC部会講演会 2017 ~放送とネットの融合による これからのテレビ~」実況まとめ(個人用)

下記セッションを個人的に実況したまとめです。内容に誤りがないことを保証しません。

CEATEC JAPAN2017
2017-10-05 13:00~15:00 [AV-1] 国際会議場3階 301会議室
『JEITA AVC部会講演会 2017
~放送とネットの融合による これからのテレビ~』

スピーカー:
総務省 情報流通行政局 情報通信作品振興課長 豊嶋基暢氏
日本放送協会放送技術研究所 ネットサービス基盤研究部 研究主幹 今泉浩幸氏
株式会社TBSテレビ メディア戦略室長 龍宝正峰氏

まとめを作った人: sknsdys @sknsdys
タグ: CEATEC2017 総務省 NHK TBS JEITA 同時配信 TVer AI Hybridcast

「JEITA AVC部会講演会 2017 ~放送とネットの融合による これからのテレビ~」待機

[public] 2017/10/05 12:51:46

JEITA・濱和明氏(パナソニック)から主催者挨拶。

[public] 2017/10/05 01:00:13

総務省 情報流通行政局 情報通信作品振興課長 豊嶋基暢氏「視聴環境の変化に対応した放送サービスの高度化に向けて」

[public] 2017/10/05 01:01:17

豊嶋氏:どういうことをしゃべっていいが常々悩むが、最近冒頭で謝るのが流行っている。今回あえて話すのは、放送番組のネット配信について最近議論を進めている。スマホでテレビを見る議論と、もうひとつ進めているのがこの話。テレビ受像機が変化している今、どう放送番組を高度化するか。私が今のポジションに来たときに驚いたのが、テレビのトップ画面が私が慣れ親しんだものとは変わっている。テレビ番組もテレビ受像機で見るコンテンツの一つになってしまった。いずれの(メーカーにも)共通しているのは、インターネットに繋がっていることを前提にした新製品が出てきているということ。当然ながらブロードバンド、wifi含めインターネットの回線が普及し、ネットの結線率が高まり、(最近)出荷されているものは半分以上ではないか。

[public] 2017/10/05 01:06:37

豊嶋氏:あえて「インターネットに繋がっている」ことに焦点を当てて放送番組を高度化することを進めてきたが、ここで出てきたのがハイブリッドキャスト。4kテレビにはもれなくハイブリッドキャストがついてくる。これから4k放送本格化を控えて、買ってもらうテレビはインターネットに繋がっている。ハイブリッドキャストを放送番組を流すという観点で使えないか関心をもって進めている。

[public] 2017/10/05 01:08:19

豊嶋氏:インターネットに繋がったテレビで何をしたいか。一番数が多いのはvodなどで映像を楽しむ。二番目はweb閲覧、ついでオンラインゲームなど。同様の調査を近年しているが動画が一位なのは初めてでは。テレビにネットを繋げているうちハイブリッドキャストを使ったことがあるのは1割。
実際に使っている人に聞くと映像を見たいし、映像の背景にある情報を得たいと言う。比較的知っている人でもデータ放送の延長という感覚が強い。各番組でも関連情報が見れるというイメージが強いが、ハイブリッドキャストはデータ放送以上のことができることが注目されている。

[public] 2017/10/05 01:12:12

豊嶋氏:実際に送り込んでいるコンテンツを見ると、4k対応が増えてきている。ここ数年、Netflixなどに4kが増えている。YouTubeには8kも。インターネットにつながっていることが高精細映像を見やすい環境に近づくということ。
役人のプレゼン資料は字ばっかりなのは毎回反省している。つらつら申し上げたハイブリッドキャスト、つまりスマートテレビは2013年からいろんな形で放送高度化につながる取り組みをしてきた。当然、総務省はテレビ局ではないので各局、ルールの共通化が重要なのでIPTVフォーラムと連携し標準化の作業を進めてきた。

[public] 2017/10/05 01:14:43

吹っ飛んだ…

[public] 2017/10/05 01:19:49

吹っ飛んだ…

吹っ飛んだ部分
ネット前提にした高精細化
IPTVフォーラム中心とした仕様策定。ハイコネX
個人情報保護法新法施行に伴う放送分野の指針改定

[public] 2017/10/05 01:21:32

豊嶋氏:ハイブリッドキャストで番組関連の情報を流すほかになにかできないかということで、ブロードバンドを通じて4k映像を流してみる。2kの放送中にdボタンを押すと4k放送を見られるようにできないかといくつかの局がやった。規模の大きいものはリオ五輪でのNHK。実は去年から審議会でそういう動きを推し進めたいという思いがあり議論を進めてきた。7月20日に情報通信審議会でまとめた中間答申でテレビ向け4kコンテンツの同時配信ができないかというこを載せた。

[public] 2017/10/05 01:24:56

豊嶋氏:特に議論になったのはハイブリッドキャストに映像を載せるときに、どんなに4kをネットで送ったとしても電波による放送の信頼性、情報を一度に送れる力は優位。役所として気になるのは災害放送。4kのテレビでいろんな人が見ていることを想像すれば、ネット経由で見ていても緊急速報を流すときに本家本元の放送番組に戻すことができなけば災害報道が見られないという錯誤を起こす。
もう一つビジネスに関連するがcmを差し替えるというケースもある。4kのcm差し替え、地域ごとの切り替えなどの運用ルール、パターンを確立する必要がある。
最後は、どのメーカーでのどの機能も果たすことが重要なので、規格を定める必要がある。その確立についての実証を進めている。

[public] 2017/10/05 01:28:22

豊嶋氏:もう一歩踏み込む。ネットで映像を配信すると、見る人が増えると配信コストがどんどん増える。(審議会で)IPマルチキャストでは一定の視聴者数を超えるとコストを押さえ込むことができるというアイデアが出た。しかしネットワーク回線やルータなどシステム構築が求められる。日本はいろいろな事業者が通信サービスを提供している。放送局からするとマルチキャストの対応は一部の大手事業者の対応では不十分。マルチキャストは方式とては難しいが来年からは難しい。実際にトライをされている例は少ない。審議会ではどういうパターンな可能なのかトライアルをしその結果を整理し横展開しようというのが中間答申で出た結果

[public] 2017/10/05 01:31:50

豊嶋氏:7月に公募し実証に入ろうとしている(ブロードバンドの活用による放送サービスの高度化に向けた実証)。
当然ながら見てもらうコンテンツがなければ意味がない。伝送を請け負ってもらう業者が必要。個人情報を扱うとさらに複雑に。13のコンソーシアムができている。
ユニキャストは類型A、ユニキャストは類型B。類型Cは視聴データ利活用の適正な利用について。視聴データは個人情報に該当有無を問わないトライアル。視聴データを活用した結果としてなにがしかのサービスをする可能性を合わせての実証。

[public] 2017/10/05 01:35:27

豊嶋氏:日本のあちこちにいる放送事業者が地域でオリジナルなトライができることに重きを置いている。今回実証に参加する地域もバラバラ。(スライドを示し)こういうチームで参加することになっている。実際にトライをしてもらうのはほぼ今月か来月。結果は年末か年明けに取りまとめ審議会に提出しさらに検討。来年夏の最終答申に大いに利用したい。なるべくローカル危局含めてトライする機会を提供したい。トライをした結果が社会に還元できれば機会を提供しやすくなる。トライする企業には非常に期待をしている。アイデアをどんどん出してほしい。ご清聴ありがとうございました。

[public] 2017/10/05 01:38:56

日本放送協会放送技術研究所 ネットサービス基盤研究部 研究主幹 今泉浩幸氏「放送へのAI活用とネットサービスの新たな展開に向けて」

[public] 2017/10/05 01:39:28

今泉氏:前半で放送へのAI活用、後半でネットサービスの新たな展開について話したい。
まずAI。これまでに何度かAIブームがあったが、現在は第三次AIブームと言われている。ここで使われているディープラーニングこそ現在のAIブームの立役者。ディープラーニングの原形はNHKの福島博士が考案したネオコグニトロン。私も入局すぐに郵便番号手書き認識を例にした福島博士の話を聞いて驚いた。最近実用に供するものができてきたがブームに繋がっている。
スマートプロダクションのデモをご覧いただきたい《映像上映》

[public] 2017/10/05 01:42:53

映像のポイント
・取材が変わる。ビッグデータから番組制作に役立つ情報をAIが抽出
・AIが映像・音声を解析し編集
・AIにより正確な情報を届ける
・AIが受け手に適した形にコンテンツを変換

今泉氏:視聴者にも、NHKり報道・制作現場で利用してもらおうとアピールしている。番組制作支援、ひとにやさしいコンテンツ変化技術というふたつにスマートプロダクションを名前を付けた。

[public] 2017/10/05 01:45:58

今泉氏:ソーシャルメディアのデータは有効な情報源。データ量が多いのでAIが役立つ。
ソーシャルメディア解析のツールを開発。放送現場の知見に基づいた教師データからニュースに使えるツイートかどうかを自動的に判断できる。ニュースに役立つツイートが自動取得される。火事、事故などに分かれて表示されるインターフェース。

[public] 2017/10/05 01:50:11

今泉氏:原稿の自動生成システム。放送現場ではさまざまな公共機関が公開しているデータを解析し番組制作に役立てているが、その中に河川水位のデータがある。放送局では常に監視し、異常があった場合放送に繋げているが、データとニュース原稿を組合せ放送のための原稿を提示するというもの。今後は河川水位以外にも利用範囲を拡大したい。
《原稿生成のデモンストレーション》

[public] 2017/10/05 01:52:29

今泉氏:番組素材活用のための画像・音声認識技術を紹介。画像に自動的にメタデータを生成し探しやすくする。もともと音声認識の技術は生放送番組に字幕で自動付与させるため。最近はアナウンサーだけでなく複数の人の音声も認識できる。取材音声から原稿書き起こしに使えるように開発している。一覧したり複数の人が取材内容確認できるように。番組音声より明瞭度の低い音声の認識と制作現場の予防に応じたインターフェース開発。
《デモ映像》
2人の掛け合いを文字に起こすことができる。3000時間分の映像を活用しさまざまな場面で活用できるように。

[public] 2017/10/05 01:55:53

今泉氏:インタビュー番組の書き起こし技術。
マイクが用意されていない場合、遠隔発話音声というが、取材映像に多いこうしたシーンでも認識できるように研究開発に取り組んでいる。
必ずしも100%認識できるわけではないので実際には修正のインターフェースが必要。音声の空白期間を利用していくつかのパターンに分けたり書き直ししその後で音声を繰り返し再生できたりするのをわかりやすいインターフェースで提供するシステムを開発。

[public] 2017/10/05 01:58:41

今泉氏:画像解析のお話。放送局に大量の映像が蓄積されているが探し出すためのメタデータが重要。誰が写っているか認識するための顔認識する技術。顔の向きや表情の変化に強い認識をし識別。看板等に書かれた文字列を認識する技術も重要。変形した文字列も認識できる。人物・場所の情報がメタデータとして自動的に負荷できればそれを手がかりにして探し出すことができる。

[public] 2017/10/05 02:00:44

今泉氏:今後、こういったメタデータを使うと番組のダイジェストを作るときにも使える。今回は用意していないが近いうちに紹介できるかもしれない。

[public] 2017/10/05 02:02:18

今泉氏:人に優しいコンテンツ技術。手話CG、やさしい日本語、音声ガイド。
音声ガイド。テレビの映像をみなければ伝わらない情報を自動的に伝える解説放送技術。スポーツ番組から状況説明を自動的に生成し伝える。
やさしい日本語。日本に住んでいる外国人向けの制作支援に使えないか。すでにある人手で作ったやさしい日本語のデータを活用。
手話CG。手話放送の拡充のため。気象庁から受信した気象データを使い自動生成。同様にスポーツデータからも。笛やブザーの音などを端末の振動機能で伝えるインターフェースも試作。

[public] 2017/10/05 02:05:56

今泉氏:ネットサービスの新たな展開に向けて。
《紹介映像上映》
現状、ハイブリッドキャストの累積出荷は600万台。来年には1000万台。
これまではテレビ番組の補完だったが、これからはスマホからのテレビ連携ができるようになるのでハイブリッドキャストコネクトの拡張。
統一したアプリを作り様々な連携を。
ハイブリッドキャストXによりIoT機器との連携や制御、テレビを見ていないときにもテレビと繋がれる行動連携。おすすめ番組を紹介したり、お出かけ中にテレビで出た場所を教えたり。
LINEとハイブリッドキャストの連携。「番組がおもしろい」というメッセージをLINEで受け取ってクリックするとテレビの番組が変わる

[public] 2017/10/05 02:15:32

今泉氏:メディア統合プラットフォーム。番組リンクの記述方法、電波があるときは電波、電波がなくなったときにはネットに自動で切り替わるシステムなどを研究。環境、契約状況によって最適な受信環境を選ぶ。

[public] 2017/10/05 02:16:48

今泉氏:MPEG-DASHについて。これまでの動画プレーヤーは受信機に組み込まれていたが、MPEG-DASHはJavaスクリプトベースで自由に柔軟に記述できる。配信側はそれぞれに用意しなければならず、メーカーは安定に運用できなければならないのでIPTVフォーラムが安定動作するdash NXを開発。受信環境に応じたビットレートの変更。異なる番組を切り替えることもでき、CM差し替えも容易。さまざまな業者がMPEG-DASHを用いた配信を実現。
多視点配信もMPEG-DASHのセグメント構造ならではの利用方法。
ハイブリッドキャストコネクトxはホール4で展示している。ありがとうございました。

[public] 2017/10/05 02:21:22

株式会社TBSテレビ メディア戦略室長 龍宝正峰氏「放送局視点での動画配信概況説明及びTBSのメディア戦略について」

[public] 2017/10/05 02:21:37

龍宝氏:最近のトピックから。動画配信。外資がSVODでパワーをもって支配しようとしている。五輪の動画配信はリオ五輪から本格化。アプリにはプッシュ機能。いまから競技が始まるとか日本人活躍などの情報をプッシュすることにより利便性向上。スポナビなどのスポーツ動画配信。民放にとって驚異なのがDAZNが高い放送権料で権利を取ることだが注目せざるを得ない。リニア配信。AbemaTVは決して放送ではないが、リニア編成なので親しみやすい「放送局」という名前を使っていると思う。NHKの常時同時配信への動き。諸外国では当たり前なのでNHKの考えも理解できるが、国内は海外との異なる環境。二元体制なのでNHKはあまり走らずに二人三脚でやりたい。新聞では民放が反発しているというがそんなことはなく協力してやっていきたい。ただ配慮はしていただきたい

[public] 2017/10/05 02:29:18

龍宝氏:JOCDN。これまで配信コストは外資企業の強いコントロール下にあったが日テレ中心に国内15社で提携。
4K8K。放送での4K送出には1年かかるがネットではすでに見られる。それに慣れた人が地上波放送がどう見えるかに恐怖感がある。

[public] 2017/10/05 02:31:58

龍宝氏:動画配信について。放送局視点ではテレビ離れ、視聴形態の変化がベースとなり、いろんな要因が積み重なって環境が変化していることは否めない。そこでいろいろなサービスを検討せざるを得ない状況。
スマホが普及しその多くが40代以下。スマートデバイスの伸張に伴いメディア接触時間のうちテレビが50%あったのが2017年に40%に。スマートデバイスは30%に。このままいけばすぐひっくり返ってしまうと誰もが思う傾向。

[public] 2017/10/05 02:34:48

龍宝氏:メディアの接触のしかたか大きく変容する中、流通の全容を把握した中でコンテンツを届けなければならない。そのために配信が重要。自分たちのメディアの接触時間を配信を使って増やしていくとせざるを得ない。
放送局も動画配信にいっちょかみしたい。《動画配信サービスの分類を図示》 プロが作る動画を有料で見せるサービスが主流、レッドオーシャンだがその市場はますます伸びるのでは。広告付き無料配信、有料VODも2018年は成長過渡期。放送局もいろんな話を聞くというスタンスが必要

[public] 2017/10/05 02:38:07

龍宝氏:同時配信について簡単に。
ざっくり言うと、同時配信は放送局はテレビ局はリアルタイムで見るビジネスモデルが根本にあるにもかかわらず、ほかのデバイスで見るサービスに踏み出さざるを得ない状況にある。完全に私見だが、ネット同時配信も進めなければいけないというコンディションの中準備を進めないといけないが広告主がついていくか。ユーザーが先か広告主が先か。ずらすのか。検討を進めなければならないタイミングが数年続くのでは。

[public] 2017/10/05 02:41:07

龍宝氏:TBSがめざす配信メディア。安心安全なコンテンツを安全なプラットフォームで。いつでもどこでもどのデバイスでも。ユーザーファーストであること。本来はテレビはテレビしか見られない機器であることが理想だったが、SONYはテレビデバイスを使ってテレビ番組を見ないという前提のCMを作った。メーカーの姿勢がわかってかなり愕然とした。そうした環境がさらに加速する中、そうしたところに入って行かなければならない。

[public] 2017/10/05 02:43:22

龍宝氏:そのためにやっているのがTVer。個社でTBSfreeをやっているが放送でそちらを案内することはしていない。「渡る世間」はTBSのドラマと意識していない人が増えていると開き直って考えている。どの局だかわからないけどテレビでやったドラマが見られるという来安い場所としてTVerがあることは重要。逃げ恥、日テレ「校閲ガール」のときにユーザーが増えた。

[public] 2017/10/05 02:48:48

龍宝氏:ひとつのプラットフォームがあるべきだという話と相反するようだがPPJを立ち上げた。ゴルフネットワーク+を立ち上げ。TBSだけでなく、他の社と強調することによりユーザビリティの高いサービスを作る。
ユーザーの役に立つコンテンツを作るコンテンツプロバイダとしての立ち位置が僕ら。「良質なコンテンツにしか広告を出さないサービスを作る」というインターネット企業とは、自分たちの作るものは良質なコンテンツだと思い込んでいる僕らは相容れないところがある。どうやったとしてもコンテンツプロバイダとしての気持ちを前面に出し、そのためのツールを作り、その場を切り開いていくことをこの何年かやっていきたい。ありがとうございました。

[public] 2017/10/05 02:53:17

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