CEATEC JAPAN2017トレンドセッション『新たなトレンド創出は地方!ローカル局パワー「地方力」とは? ~短期間、少人数、少予算で仕掛けるソリューションビジネス~』 実況まとめ(個人用)



下記セッションを個人的に実況したまとめです。内容に誤りがないことを保証しません。

CEATEC JAPAN2017トレンドセッション
2017-10-05 10:00~11:00 国際会議場3階 301会議室
『新たなトレンド創出は地方!ローカル局パワー「地方力」とは? ~短期間、少人数、少予算で仕掛けるソリューションビジネス~』
広島テレビ放送株式会社編成局コンテンツ本部イノベーション事業部長 藤村直己氏

まとめを作った人: sknsdys @sknsdys
タグ: CEATEC2017 広島テレビ 広テレ ローカル局 VR カープ

トレンドセッション『新たなトレンド創出は地方!ローカル局パワー「地方力」とは?
~短期間、少人数、少予算で仕掛けるソリューションビジネス~』
広島テレビ放送株式会社編成局コンテンツ本部イノベーション事業部長 藤村直己氏

[public] 2017/10/05 10:04:02

藤村氏:広島テレビは放送だけでなくイノベーション企業をめざす。今年ショーとアニメを作った。東京の制作会社からの持ち込み企画だったが企画書には「これからはご当地」とあった。今日のテーマは「ローカル局パワー「地方力」を生かして全国へ情報発信!新たな地産全消モデルの実現」 。ローカル局は県域でないと放送できないと思い込んでいる。内部要因としては、地域情報発信というローカル局の使命、広告収入に代わる収入源。外部要因としては観光客への情報発信の必要と業界構造の変化。これらを組み合わせたソリューションビジネスでシンは収入を

[public] 2017/10/05 10:08:54

藤村氏: 最終的には広告収入と新規収入が同じぐらいの比率になることを目指す。
2008年にコンテンツ事業局をたちあげた。これまで営業局がやっていたイベント、映画出資などの事業をやりつつ新規事業を。2008年から「子育て応援モバイルサイト」。2012年から視聴者の方からの動画を送ってもらいオンエアに繋げるシステム運用。まず広島テレビで使いNNN系列で使ってもらう。現在も運用中。2012年から子育て関連商品・カープ商品を扱うECサイト運営。
2015年から編成局コンテンツビジネス局へ。コンテンツ事業局からIT部門を抽出。海外版半も。「バーチャルツアー」4Kバーチャル映像の独占的販売権。自社制作番組の海外販売、ネット配信。「テレビ派」から編集した番組が香港・台湾で100本売れた。ローカライズしておらず、地元のスイーツ店などの話題だが、かける価値があると思っていただいた。ここにビジネスチャンスがある

[public] 2017/10/05 10:15:03

藤村氏: そしてイノベーション事業部になった。
SWOT分析。地方局の強みとは。免許事業。ブランド力。番組制作力。放送枠を持っていること。所有する放送機器。
弱み。国が免許を剥奪したらその時点で終了。小さな不祥事で信用急落。系列局なのでキー局頼みの部分が強い。他系列と組みにくいには全国展開するには弱み。ライバルはたくさんいる。広島だけでしか放送できない。放送機器の更新費が高額。
機会。VR、3Dなどの技術革新。マスメディアへの信頼。災害報道の必要性。海外でのローカルコンテンツの需要。
驚異。通信の発達。マスメディア不信。地方局再編。同時配信。スマホの普及。ネット広告へのシフト。

[public] 2017/10/05 10:20:10

藤村氏: これらを踏まえた本当の強みとは。局ブランド、全国の系列、番組制作スキル、放送枠を持つ。私自身が考えたローカル局の本当の強さ。
これにVRや海外でのローカルコンテンツの需要や、通信の発達・スマホ普及を組み合わせる。
「子育てモバイルサイト」はスマホで局ブランドを強くする。県民記者は通信の発達とスマホ普及を組み合わせて考えた。ECは局ブランドと通信の発達・スマホ普及を組あわせ。VR
制作スキル。

[public] 2017/10/05 10:23:29

藤村氏: スマホでの動画投稿システムを開発。もともと「県民記者」のシステムを開発し、NNN系27局で運用しているが、他系列には1局しか使ってもらえていない。これからの事業拡大はいまの商品では難しいという結論に。
2016年5月の広島テレビの新卒採用試験のときに採用にこの動画システムを使ってみてはという上司がジャストアイデア。2週間でβ版、6月の採用試験で運用。こういうスピード感が新規事業に必要。もし一年後になったらほかが作っていたかもしれない。優良なテストマーケットがあったことも成功した要因。上司が言っていたので社内理解も得やすかった。

[public] 2017/10/05 10:26:59

藤村氏:なぜ採用で使うに至ったか。困っていることを解決するのが新規事業の鉄則。採用を効率化したかった。履歴書以外で人となりがわからないかという悩み。ずっと手書きの履歴書だったのをデジタル化したい。こうしたことが動画で解決できないかと考えた。動画によって受験者の個性がより浮き出るようになった。
《実際の動画を上映》
対照的な二人の動画。いろいろな想像を巡らせることができる。受験生の個性が浮き出るのは予想だにしなかった。これがひとつの効果。いい人材を獲得するための格好のツールに結果的になった。面接官にとっての好影響は、印象深さが伝わるので質問したいことがフッと浮かんでくるようになった。採点するときに動画を見て受験者を再認識できる。動画を見た段階で面接に進むかどうか判断でき効率化に。広島テレビでテストマーケティングできた。地方局はテストマーケットに適している。

[public] 2017/10/05 10:33:56

藤村氏:広島はテストマーケットに適している。所得や好みが全国を縮図にした平均的な市場であり、地域内で簡潔した広告媒体を持っているから。どんな地方でもテストマーケットの考え方は成り立つ。
テストマーケットの流れ。 ショートアニメ「あげ太くん」、自局で放送、カープ戦などでステッカー配布。この後地元スーパーなどとのタイアップをし、全国展開へ繋げていく。
動画配信システムの場合。自局で利用。採用に動画を使うことで応募数が減るかと思ったら減らなかった。日本テレビ人事にも協力してもらい開発。その後NNN系列へのセールス、電通と協力し一般企業へもセールス。
テストマーケティングというが社内ではテストにあらずということもポイント。テレビ局(地方局)がやるテストマーケティングは社内に一定の成果をもたらす事業として成立。テストの結果が悪くても損はしないというロジックでテストマーケティングを行っていけば新規事業が興せる。

[public] 2017/10/05 10:41:01

藤村氏: 広告費用を低価格で行えることがテレビ局がテストマーケットする最大のメリット。番組・CM枠を持っている、PR映像の内製化ができる。番組制作スキルを持っていることはテストマーケティングの際にも有効に働く強み。
採用動画システムは地元企業とのアライアンスを結んでいることも強み。システムは内製化せず、地元のコトブキソリューションが開発・保守。広島テレビは販売・広報。

[public] 2017/10/05 10:43:51

藤村氏: VR。地元ベンチャー×地方局「全国を驚かすVR事業」。高品質でオーダーメイドなVR映像。これを可能にしたのはアドバンスドバーチャルテクノロジーという地元企業。地元の優良企業をどう発掘するかが新規事業の鍵。もともとは広テレのスタジオの360°化の売り込み。新社屋の完成がまだ先だったので広テレが営業を担うことに。アドバンスド社の独自技術、スピード感と広テレの局ブランド等を組み合わせる。
アドバンスド社は制作・保守、広テレは販売・広報。役割分担をしっかりすることが大切。広島テレビの役割は番組やCEATEC出典などでの広報。商品企画・演出にも番組制作スキルが生きる。ページ構成、撮影スケジュール設定、撮影ディレクション、撮影後の内容調整。

[public] 2017/10/05 10:50:03

藤村氏:プロモーション資料も広島テレビが作って売り込んでいく。
代表的な例は広島東洋カープ。試合前にグラウンド中央にカメラを置き撮影。チケットを買う人のサービスとして席種別に見られる。ページ内の原稿書きも広島テレビが担当しカープと調整。
観光地がVRの需要が大きいと思う。厳島神社。音楽を組み込むことができるのも特徴。非常にスムーズに動く。海外、全国から訪れる際に予習ができる。インバウンド対策として6カ国語対応。
さらに、VR画像の中に映像を組み込むことも簡単。JR広島病院は人間ドックを受ける患者さんに事前に見せることにより安心していただくために使っている。
当初は観光地や球場だけと思っていたがいろんな使い方があるのを事業をしていて知った。
中京テレビで使ってもらった例だがタイムシフトも簡単。時間を追った変化もVRで表現できる。

[public] 2017/10/05 10:55:53

藤村氏:大学での採用。日本大学、広島修道大学。受験生にどんな大学か知ってもらう。竹原市、ゴルフ場などでも事例。
今後の展開。販売代理店を全国に広めていき、製品の良さを知ってもらいたい。VRで竹原市や厳島神社の映像を作ることで広島のよさを発信することにもなる。

[public] 2017/10/05 10:59:28

💬 コメント
400文字以内